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インバウンドニュース 2025.06.30

【訪日外国人数】2025年5月の訪日外国人数は3,693,300人、5月の最高値を大幅に更新!

2025年6月18日に日本政府観光局(JNTO)から5月度の訪日外国人数の推計値が発表されました。本記事では、JNTOからの発表をもとに作成しております。

2025年5月の訪日数は単月として過去最高の3,693,300人

JNTOの発表によると、2025年5月度の訪日外国人数は推計で369万3,300人で、前年同月比で21.5%増となり、5月として過去最高の訪日数となりました。5月の最高値であった昨年の3,040,294人を約65万人上回った結果となっています。

5月は桜シーズンと夏休みシーズンの間となり、例年多くの国/地域で訪日数が落ち着く傾向にありますが、 今年は一部の市場で祝日やスクールホリデーと重なったため、中国やフィリピン、アメリカを中心として訪日数の押し上げが見られました。

インドで単月過去最高を更新したほか、韓国や中国、台湾、アメリカなどの21の国/地域で5月として過去最高の訪日数となりました。

 

年間の訪日数が過去最高であった2024年の1-5月期と比べ23.9%増加となっています。

また、国/地域別の累計値では、韓国が最も多く4,053,600人で次いで中国が3,920,300人です。中国に関しては2024年の同期比で62.9%増と、コロナ後の回復の遅れを取り戻しつつあります。

 

国・地域別訪日客数

国/地域別での2025年5月度の訪日外客数です。

2025年5月で最も多く訪日したのは韓国からの訪日で、82万5800人となっており、続いて中国の78万9900人、台湾からの53万8400人、アメリカで31万1900人、第5位に香港から19万3100人の順となっています。

東アジア(韓国・中国本土・台湾・香港)4エリアでは、香港を除く3エリアで5月として過去最高の訪日数となっています。

韓国では各地への新規就航や増便、チャーター便増加により、訪日数は5月として過去最高となりました。清州~茨城間、清州~帯広間、仁川~富山間などの地方各地への訪日ニーズが伺えます。

中国本土でも各エリアへの新規就航や増便、また労働節や端午節の連休の影響により、訪日数は5月として最高値となっています。

台湾でも、新規就航や増便、チャーター便の運行、クルーズ船の寄港等の影響により、5月度として過去最高の訪日数になっています。

香港では5月の上旬に労働節の連休があったものの、7月に日本で大地震が起きるという情報がSNSで拡散され、現時点で少しずつ影響が見られおり、訪日数は前年同月を下回る結果となっています。この噂による訪日需要の陰りのため、すでに香港から日本各地への路線での減便や運休が発表され、今後の訪日数にも影響が出る予想です。

 

東南アジアにおいても、インドではスクールホリデーや増便等の影響で前年同月比47.9%増で単月では過去最高の訪日数となっています。その他の東南アジアでもすべてのエリア(タイ、シンガポール、マレーシア、インドネシア、フィリピン、ベトナム)で5月度として過去最高の訪日数を記録しています。

 

欧米豪でも、アメリカをはじめとして多くのエリアで5月度としては最高の訪日数となっており、前年同月比率でみるとウクライナへの侵攻による各国からの制裁の影響がありつつも、ロシアが139.9%増と最多となっています。欧州全域においては、ウクライナ情勢に伴う飛行機のルート変更のため、日本へのフライト時間の増加も懸念材料ではありますが、現時点ではそれを上回る訪日数となっています。

 

まとめ

5月度は桜シーズンが終わり、次のピークである夏に向けて訪日数が落ち着くいわゆる“閑散期”となっています。

この例年の推移通り、前月の4月度からは20万人ほど減少しておりますが、前年の2024年の5月度と比較すると約65万人の増加となり、5月度としては過去最高の訪日数を記録しました。

香港を除いた全エリアで、昨年の5月度と比較して訪日数は増加となりました。

一部の航空会社では、香港からの飛行機の減便や運休が発表されており、7月に日本で大地震が起きるという噂の影響が大きいと見られています。科学的な根拠はなく、あくまでも漫画の中や風水師の発言により広まった噂となっていますが、香港人消費者の中で「用心することに越したことはない」と夏ごろの訪日需要が減ってきたことにより、減便や運休となっています。

この現象は現時点では香港のみとなっていますが、同じ東アジアの国/地域でもこの噂自体は認知がされているため、他のエリアで香港のような状況にならないことを祈るばかりです。

 

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この記事の執筆者

グローバル推進室所属 SAKU

日本の大学を卒業後、イギリスの大学院に進学、国際ツーリズムを専攻し修士号を取得。2016年入社。 一人息子がいるワーキングママ。漫画が大好きです!

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