COLUMN

2024年11月20日に日本政府観光局（JNTO）から10月度の訪日外国人数の推計値が発表されました。本記事では、JNTOからの発表をもとに作成しております。

2024年10月の訪日数は単月で過去最高、累計では最速で3,000万人を突破！

JNTOの発表によると、2024年10月度の訪日外国人数は推計で331万2,000人となり、単月として過去最高値を記録しました。過去最高であった2024年7月の3,292,602人を上回っており、コロナ前の20219年同月比では32.7％増という結果になっています。
また、2024年1月-10月の累計では3019万2600人となり、最速で3,000万人の訪日数を突破しました。
2019年の1-10月と比較すると、12.2％の増加となっており、すでに今の時点で前年の2023年の年間総数（2506万6350人）を上回っています。

国・地域別訪日客数

国/地域別での2024年10月度の訪日外客数です。

2024年10月で最も多く訪日したのは韓国人で、73万2100人となっています。続いて中国本土からの訪日で、58万2800人、台湾からは47万8900人、アメリカで27万8500人、第5位に香港で19万8800人の順となっています。

1位の韓国については、10月にあった建国記念日等の祝日の影響と、日本の地方へのチャーター便含む増便により、10月として過去最高の訪日数を記録しました。
中国本土・台湾・香港の中華圏においては、10月前半での国慶節の休暇による需要増に加え、日本の地方各地への直行便・チャーター便の増便により前年同月比を上回る訪日数となりました。

訪日数第4位のアメリカでは、祝日の影響に加え、その他の訪日上位国と同様、直行便の増便により10月度としては過去最高の訪日数となっています。
その他、昨年対比での伸び率でみると、欧米豪の国々で30％～50％の伸び率を記録しています。また、タイ・シンガポールなども昨年対比で約20％増と、各国/地域で訪日数増加を記録しています。

まとめ

10月に入り紅葉シーズンを迎え、多くの国・地域からの訪日需要が高まっています。11月についても紅葉のピークとなり、さらなる訪日数増が予想されます。
チャーター便を含む日本への直行便もますます増便の一途をたどり、前年同月比で直行便数を上回っている国・地域が大半となっています。また、地方への増便も目立っており、日本各地で訪日外国人が観光に訪れています。

11月度も10月度と同じく300万人近い訪日数があった場合、その時点で過去最多の訪日数であった2019年を超え、2024年度が過去最多の訪日数になることが決まります。コロナ禍以降、文字どおりインバウンド完全復活の年となるでしょう。
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