なぜ? AI時代にあえて「ダサいパワポ風デザイン」が流行る理由
街を歩いている時や、SNSのタイムラインを流し読みしている時に、「えっ、何これ…?」と思わず指を止めて二度見してしまう広告に出会ったことはありませんか?
色鮮やかなグラデーション、昔懐かしいワードアート風の太文字、そして蛍光色の爆発図形(ギザギザ)……。まるで「ひと昔前のPowerPointで手作りしたような広告」がいま、美容クリニックや飲食店、イベント告知などありとあらゆる場面で増えています。
AIがプロ顔負けの綺麗でおしゃれなデザインを瞬時に作れる時代に、なぜあえてこの「ダサカッコいい(?)パワポ風デザイン」が選ばれているのでしょうか?
本記事では、その背景にある消費者心理と、AI時代だからこそ強烈に効く「計算された逆張りマーケティング戦略」について分かりやすく解説します!
「きれいなAIデザイン」があふれる時代の落とし穴
画像生成AIやデザインツールの進化により、誰でも簡単にクオリティの高いポスターやバナーを作成できるようになりました。
しかし、誰もが「整ったきれいなデザイン」を量産できるようになった結果、タイムラインや街中には「完成度は高いけれど、どこかで見たような広告」であふれかえることになったのです。
完璧すぎるデザインは、人間の視界の中で「風景(背景)」として自然にスルーされてしまうリスクを抱えています。「綺麗だけど印象に残らない」「AIっぽくて温もりを感じない」と感じてしまう現象こそが、現代のWeb広告における大きな課題(広告疲れ)です。
あえて崩す!「パワポ風デザイン」が視線を奪う理由
そこで強烈な効果を発揮するのが、あえて時代に逆行する「ダサいパワポ風デザイン」です。
右側のChatGPTで作成した洗練されたデザインと見比べてみても、特に左側の「PowerPointで作成」した画像が放つ圧倒的な存在感がお分かりいただけるかと思います。
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いかがでしょうか? 洗練された美しい広告が並ぶ中でこのようなデザインが現れると、思わず目が留まる圧倒的な「違和感」を生み出します。これこそが、作り手の狙いです。
- ・一瞬で手を止めさせる「違和感」:
「えっ、何これ?」と思わせるギャップで、無意識に目を留めさせます。 - ・人間味と泥臭い熱量の伝達:
完璧すぎないことで「中の人が頑張って作った感」が伝わり、親しみやすさを与えます。 - ・ツッコミどころによるSNS拡散:
「この広告ヤバい」「親近感湧く」といった投稿を誘発し、二次拡散(バイラル効果)が期待できます。
活用上のポイントと業界での実例
「綺麗でおしゃれ」が当たり前の業界ほど試す価値あり!
この手法は、美容クリニックや、大手メーカーの限定キャンペーンなどでも見受けられるようになってきました。
本来なら「洗練された世界観」を売りにする業界があえてこの逆張りデザインを展開することで、ギャップが生まれ、認知拡大や注視に繋がりやすくなると考えられます。
大手企業でも続々と取り入れられる「あえて崩す」クリエイティブ
実際にX(旧Twitter)でも、大手企業があえて手作り感満載の「パワポ風デザイン」を投稿し、数万単位のいいねやリツイートを獲得して話題となった事例が多数存在します。
— マクドナルド (@McDonaldsJapan)
— アサヒ飲料AsahiSoftDrinks (@asahiinryo_jp)
— 阪神競馬場 (@HanshinKeibaJo)
本来なら洗練されたブランドイメージを持つ企業がこのような「親しみやすくツッコミどころのある投稿」を展開することで、タイムライン上で圧倒的な存在感を放ち、ユーザーによる二次拡散を生み出していることがよく分かります。
企業やクリエイターが活用するメリット
- ・広告スルー(広告疲れ)の回避:
見慣れた「いかにも広告らしい綺麗画像」から脱却し、ユーザーの注視を獲得できる可能性があります。- ・情報伝達スピードの向上:
過度な装飾に凝るよりも、ユーザーに最も伝えたい核心部分(オファーや強調したいメッセージ)をダイレクトに目立たせることができます。
まとめ
デザインの本来の目的は、美しく整えることだけではありません。「まずは見てもらい、印象に残し、行動に繋げること」です。
AIが得意とする「綺麗で洗練されたデザイン」と、あえて違和感で目を引く「泥臭いパワポ風デザイン」。ターゲットや目的に合わせてこれらを戦略的に使い分けることこそが、これからのWebマーケティングにおける強力な選択肢のひとつとなります。
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この記事の執筆者
SNSプランナー
kame
SNSプランナーとして、企業や施設のSNS運用を担当。 投稿の企画から画像制作・動画制作、運用まで幅広く携わっています。




